今日、家族のあり方や働き方はますます急激に多様化しています。いわゆる「子育て支援」ではもはや追いつかず、子育てを核として教育全体のあり方を根本的に見直す時期に来ているのではないでしょうか。この点について、本校は、「親や学校のような特定の主体が子供の教育を担う」というあり方から「地域に子供の居場所をたくさんつくり、それらを子供の成長の拠点とすることによって、地域全体が子供の教育を分散して担う」というあり方への移行を一貫して提唱しています。
家庭や学校が子供にとって快適な居場所であり、成長の拠点であるのはもちろん望ましいことです。しかし、地域の中に他にもそういう場所が多数あれば、より前向きではないでしょうか。その場所は、習い事でも、スポーツのチームでも、進学塾でも、何でもよいのではないでしょうか。
私自身、小学生の頃から学校になじめずにいたのですが、近所に空手道場という居場所があったことに救われました。礼儀作法や努力の大切さなど、実に多くのことを教えていただきました。何より、そこで出会った師範や師範代への憧れによってやる気に火が着き、成長の起爆剤となりました。
ひなみ塾は、「テスト対策や受験対策を一切しない」ことを設立時より公言しています。当初は「そんなことで塾生が集まるのか」という声の方が圧倒的に多かったのですが、今や、地方都市熊本のビルの一室のみの小さな私塾であるにもかかわらず、塾生数は250名に達しています。机上の勉強に限らず、食育プログラムで小学生のうちから本格的な調理実習を行ったり、1分程度の短編から1時間を超える長編まで、映画づくりにほぼ全員がかかわったりもしています。これを踏まえると、本校は地域の子供たちの居場所になっていると評価してよいのではないかと思います。
今でこそこのように活況を呈しているひなみ塾ですが、常に順風満帆であったわけではありません。2016年の熊本地震直後には、塾生数の急激な落ち込みも経験しています。これら全ての過去の蓄積の上に、本校の現在があります。
子供たちにとってより望ましい居場所を、より多く作りたい。
しかも、単なる「居場所」にとどまらない、成長の拠点にしたい。
そのためには、教育に携わる日本全国、全世界の方々と情報共有することが最良の道なのではないかと考えるに至りました。
成功例を、お互いに真似する / 失敗例を、お互いに参考にする / 参考図書を紹介し合い、勉強する / 行ける範囲で、お互いに見学に行く
たったこれだけのことを徹底すれば、お互いの改善速度が格段に向上するのではないかと思うのです。
そこで、
- 独自の取り組みの「成功例」があれば、ぜひ教えて下さい。
- 参考になりそうな「失敗談」も、ぜひ教えて下さい。
- 参考図書があれば、ぜひ教えて下さい。
- 見学や相談のご希望があれば、ぜひお申し出ください。
まずは下記連絡先に気軽にご連絡いただければ幸いです。楽しみにお待ちしています。
ひなみ塾 塾長 黒川裕一