ひなみ塾

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理科や社会の暗記は、どうすれば効率よくできますか。

理科や社会の暗記は、どうすれば効率よくできますか。
相談者: 瑛良(高校1年)

最も効率が良いのは「物語記憶」です。

記憶の中で最も効率が良いのは、「物語記憶」です。逆に、最も効率が悪いのは、「機械的な記憶」です。

(1)「148572720342509」

(2)「おかひじゅをきりねさこみかいぽ」

(3)「わたしは、かれと、おおさかに、いった」


上の(1)から(3)は全て15文字で、

(1)は数字を羅列したものです。

(2)はひらがなを羅列したものです。

(3)は意味を成す文です。


どれが最も覚えやすいかは、自明ですよね。なぜなら、(3)だけが意味のある文であり、情景を具体的にイメージすることができるからです。そして、文が集まると文章になり、物語を形成します。幼い頃に読んだ童話や漫画のストーリーは、誰でも簡単に思い出せますよね。同じ文字数の記号を機械的に覚えることはほぼ不可能です。それほど、物語記憶はおぼえやすく、思い出しやすいのです。これを利用しない手はありません。


全ての勉強において「本質的な理解」が非常に重要である理由も、ここから分かるのではないでしょうか。物事を深く理解すればするほど、全体像や核心をつかみ、点を線でつなぐことが容易になります。本質をしっかりとつかむことによって、いわば記憶が物語化するわけです。「急がば回れ」は、この意味において真理です。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。