ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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中学生のときに読んでおいた方がよい本があったら、教えてください。

中学生のときに読んでおいた方がよい本があったら、教えてください。
相談者: 無記名の相談者(中学生)

中学生のときに読んだ「パラドックス」の本です。

子供の頃から本が大好きで、たくさん読みました。中学生のときに読んだ本で、今ふと思い出したのは、「パラドックス」の本です。「パラドックス」は「前提も推論も正しそうに見えるのに、そこから得られる結論が受け入れがたいこと」を意味します。たとえば、「アキレスと亀」という有名なパラドックスがありますが、これは走るのが速いアキレスがのろまな亀を絶対に追い越せないことを、実に鮮やかに証明してみせます。現実には、亀はあっという間にアキレスに追い越されますから、この証明にはどこかに致命的な欠陥があるはずなのですが、簡単には見つかりません。なぜなら、前提も推論も全て正しそうに見えるからです。


当時のボクにはこれが面白くてたまらず、「パラドックス」という言葉がタイトルに含まれる本を片っ端から読みました。そして、載っている問題を夢中になって解きました。


そんなことをしても、テストでは一点にもなりませんでした。でも、知的好奇心が刺激され、物事を多角的に見る視点や、じっと腰を落ち着けて深く考える力がどんどん蓄えられていきました。今振り返っても、とても良かったと感じています。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。