ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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将来良い仕事に就くためには、今どんなことをしたらいいですか。

将来良い仕事に就くためには、今どんなことをしたらいいですか。
相談者: 無記名の相談者(小学生)

「良い仕事」とは何かを自分なりに考え抜くことが大切だと思います。

そもそも、「良い仕事」とは何かを自分なりに考え抜くことが大切だと思います。


実は、ボク自身、大学時代にこれを考えれば考えるほど分からなくなり、最終的に「就職しない」という選択をして、アメリカに渡りました。そして自分なりの結論にたどり着き、今の仕事をしています。


大まかに言って、ボクは仕事を「入口仕事」と「出口仕事」に分けています。「入口仕事」とは、人の幸せのきっかけや土台を提供する仕事です。たとえば、「おいしくて体にいい野菜」を作っている農家さんは、みなさんの健康の土台を提供してくださっていますよね。これが、「入口仕事」です。


「出口仕事」とは、既に何か問題を抱えた人に解決や改善の方法を提供する仕事のことです。たとえば、お医者さんは、病気という問題を抱えた患者さんに薬や手術という解決・改善方法を提案してくださっていますよね。これが、「出口仕事」です。


どちらの仕事も世の中には必要です。だからこそ、どちらも存在しています。また、一般的に言って、「出口仕事」の方がビジネスとしては成功しやすいです。なぜなら、そこにはっきりとした問題があるからです。問題が大きければ大きいほど、差し迫っていればいるほど、それに対処する「出口仕事」はビジネスとして成功する可能性が高くなります。


しかし、個人的には「入口仕事」にやりがいを感じています。病気を例にとれば、予防に勝る医学も医術もないと思うからです。勉強のサポートも同じで、受験前の「出口勉強」よりも、日々の「入口勉強」の習慣づけを応援する方が、その人の幸福により大きく奉仕すると信じるからです。それゆえ、ひなみ塾は定期テスト対策や受験対策を一切せず、日々の習慣づけにのみ焦点を当てています。


「今どんなことをしたらいいのか」というご質問に対する回答ですが、まずは上記を一つの基準として、やってみたい仕事を洗い出すところから始めてみてはいかがでしょうか。基準があると、物事の見え方ががらりと変わります。その結果、意思決定や行動をしやすくなります。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。