ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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試合などで「ゾーン」に入れるようになりたいのですが、どうすればいいですか。

試合などで「ゾーン」に入れるようになりたいのですが、どうすればいいですか。

部活動の試合などで「ゾーン」に入れるようになりたいのですが、どうすればいいですか。

相談者: 無記名の相談者(中学生)

大きな負荷をかける、集中力を高める訓練をする、まずはこの2つをやってみてください。

「ゾーン」に入ったとき、人はおそらく集中力が極限にまで高まっており、その結果相手の動きがスローモーションに見えたり、状況を客観的に眺めたりできるのだと思います。ボク自身、武道を何十年も稽古してきて、そういう感覚を得たことは数多くあります。自分が自分であって、自分でないような、不思議な境地です。


これは結局、脳の状態のことではないでしょうか。極限まで脳が集中していながら、同時に極限までリラックスした状態です。脳の情報処理力が飛躍的に高まっていながら、同時に高速処理の忙しさを感じない状態です。言葉にするのは簡単ですが、簡単に到達できるわけではもちろんありません。だからこそ、スポーツに限らず、人類はこのような状態に到達するための方法をめぐってあれこれと試行錯誤してきたのではないでしょうか。たとえば、座禅も、宗教的な文脈を離れると、このための一つの方法論であると見ることができます。


よって、長い時間をかけて訓練する必要がありますが、第一歩として、まずは以下の2つをやってみてください。


(1)大きな負荷をかける。


(2)集中力を高める訓練をする。


(1)は、たとえば、バドミントンの選手の場合、シャトルを2ついっぺんに打ち込んでもらって対応してみます。慣れてきたら3つにします。こうすることで、普段の練習よりも大きな負荷が心身にかかり、それによって集中力や脳の処理力が引き上げられる可能性があります。


(2)は、たとえば、ろうそくを適当な長さに切り、少し離れた場所に置いて火を着け、ろうそくが溶けて燃え尽きるまで、ひたすら炎を見つめ続けるのです。そのとき、目に力を入れず、同時に目を絶対に炎から離さないようにします。呼吸を深くし、体をこわばらせないようにすることも大切です。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。