ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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科学は本当に正しいですか。

科学は本当に正しいですか。
相談者: 無記名の相談者(中学生)

科学とは、「私たちにとっては今のところ最も正しそうに見える理論の集まり」です。

人間は、人間に見えるものしか見えません。たとえば、太陽の光のうち、私たちが見えるのは「可視光線」と呼ばれるごく一部に過ぎないことはよく知られています。すなわち、「私たちには見えない=存在しない」ではないのです。


ならば、「私たちには分からない=おかしい」でもないでしょうし、「私たちが正しいと思う=正しい」でもないのではないでしょうか。私たちの目にどれほど正しそうに見えても、「『地球上に生きる現代の人類』という『特定の時と場所に現れた特定の生命体』にとっては正しく見える」ということに過ぎないと思います。


すなわち、科学とは、「私たちにとっては今のところ最も正しそうに見える理論の集まり」であって、それ以上でも以下でもないということです。


しかし、それは科学が無意味であることを意味しません。たとえば、アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)の調査によれば、航空機事故で死亡する確率は0.0009%だそうです。(2015年の記事より) これは、約10万分の1です。毎日1回飛行機に乗ったとして、約300年乗って1回あるかないかの確率です。


これほどまでに飛行機が安全になったのは、科学という理論とその応用であるテクノロジーが発達したためです。私たちは、自分たちに見えるものしか見えず、分かることしかわからず、考えられることしか考えられませんが、それでもこれほどの「魔法」を自分たちの手で実現することには成功しているのです。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。