ひなみ塾

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自動翻訳機のある時代に、なぜ英語を勉強しますか

自動翻訳機のある時代に、なぜ英語を勉強しますか
相談者: 無記名の相談者

自動翻訳を介してのコミュニケーションは、手袋をしたまま握手をするようなものではないでしょうか

自動翻訳を試してみたことがありますが、実に立派なものです。
全く間違いがないわけではありませんが、それを補って余りある実用性があると言ってよいレベルに、既に達しています。
しかも、自動翻訳の質はこれからも向上する一方です。
したがって、「英語を勉強しない」という選択をしても「不都合」は何もないのではないでしょうか。


では、自動翻訳を介さないコミュニケーションから得られるものは何でしょうか。
それは、「相手とじかにかかわっているというリアリティ」だと思います。
たとえ拙くとも、相手と面と向き合い、言葉を交わせば、言葉を超えて「つながり」を感じられる瞬間があるものです。


人間のコミュニケーションの90%は身振り手振りや顔の表情のような「非言語」で行われていると言われます。
そして、「非言語」には声の調子や抑揚なども含まれ、これらは自動翻訳の守備範囲の外にあります。


たとえるならば、自動翻訳を介してのコミュニケーションは、手袋をしたまま握手をするようなものではないでしょうか。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。