ひなみ塾

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ジャイアンの立場になるための努力は何をすればいいと思いますか?

ジャイアンの立場になるための努力は何をすればいいと思いますか?

よく先生にジャイアンとのび太の法則(のび太がどんだけ正論言っても力でねじ伏せられる)と言われるんですけどジャイアンの立場になりたくてそのためには努力が必要です。

その努力は何をすればいいと思いますか?

相談者: 田中大翔

みんなジャイアンになろうとしたら、「力こそ全て」みたいな世の中になったりはしないでしょうか。

ふと思ったのですが、みんなジャイアンになろうとしたら、「力こそ全て」みたいな世の中になったりはしないでしょうか。
少なくともボクは、そんな世の中にはしたくありません。


どんな場所にも、たいてい、ジャイアンみたいな人はいます。


力をつけてジャイアンと戦ってもいいですが、負けるかもしれませんし、勝っても怪我をするかもしれません。


かといって、さすがに、ジャイアンに服従するのは気が進みませんよね。


こんな時に大人がよくとる手段は、距離を置くことです。
とにかくかかわらないようにする。


でも、同じクラスにいる場合などは、全くかかわらないことが難しいですよね。
その場合にはどうすればいいでしょうか。
大きく分けて2つの方法があると思います。


ひとつは、他のみんなを味方につけること。
一人一人はジャイアンほど強くなくても、ジャイアン一人で他のクラスメイト全員に勝てるとは思えませんから。


もうひとつは、ジャイアンに「あげられるもの」を持つこと。
たとえば、勉強が苦手なジャイアンに勉強を教えてあげる力があれば、ジャイアンは結局こちらを頼ることになります。
「おい、勉強教えろよ」と命令されたら、「嫌だ」とはっきり断ればいいのです。
ジャイアンはきっと頭にくるでしょうが、勉強を教わらなければテストでひどい点数を取って、鬼よりも怖いお母さんに怒られることは目に見えていますから、「頼むから教えてくれよ」と結局泣きついてきます。


大切なのは、「勉強を教えてあげること」を切り札にして、ジャイアンと「駆け引き」や「取引」をしようとしないことです。
ジャイアンが「教えて」とちゃんと頼んでくる限り、こちらも気持ちよく教えてあげましょう。
そうすることで仲良くなれれば、最高ですから。
対照的に、あなたが「駆け引き」や「取引」をしてしまうと、ジャイアンにとってあなたはずっと「勉強を教えてもらう時だけ必要なヤツ」であり続けますから、彼があなたを必要ないと感じた瞬間に関係がおかしなことになります。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。