ひなみ塾

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喧嘩で勝てる方法を教えてください

喧嘩で勝てる方法を教えてください
相談者: 山田まこと

「喧嘩に勝ちたい」と思った時に、自分が結局何を望んでいるのか、立ち止まって、ゆっくりと、丁寧に、考えてみてください。

「勝つ」って何でしょうか?


 

たとえば、ボクがあなたと殴り合いの喧嘩して、あなたが負けを認めたり、立てなくなったりして、「勝った」としましょう。果たして、これは「勝ち」でしょうか?

 


次の日に、ボクはあなたに待ち伏せされて、ボコボコにされるかもしれません。



あるいは、警察に通報されて、暴行傷害の容疑で逮捕されるかもしれません。


 

あるいは、ボクがあなたをいじめているように思われて、他の人たちに嫌われて仲間外れにされるかもしれません。



それでもボクは、あなたに「勝った」のでしょうか?

 


このように考えると、「勝ち負け」は実にあいまいなものであることが分かります。

だからこそ、「何をもって『勝ち』とするのか」を見極めて行動する必要があります。

「勝ち負け」にこだわらず、「何を目的や達成目標とするのか」と言い換えても構いません。


 

たとえば、クラスメイトの一人があなたにしつこく喧嘩を売ってくるとします。

あなたはどうしたいですか?

どんな結果になれば、あなたにとって最良ですか?

 


たとえば、このクラスメイトが喧嘩を売るのをやめてくれたら、それが最良かもしれません。

そのためには、担任の先生に状況を伝え、間に入ってもらうのが良いかもしれません。



このクラスメイトと友達になれたら、それが最良かもしれません。

そのためには、相手に向かって「君と友達になりたいんだけど、なんで君はそんなふうに喧嘩を仕掛けてくるのかな」とはっきり伝えるのがいいかもしれません。


 

このクラスメイトがどこかに転校するなどしていなくなってくれたら、それが最良かもしれません。

そのためには、敢えて殴らせるだけ殴らせて、彼が悪者になるように仕向けた方が良いのかもしれません。


 

正解は、ボクにも、他の誰にも分かりません。

あなたにとっての正解は、あなたの中にだけ、あるのですから。



「喧嘩に勝ちたい」と思った時に、自分が結局何を望んでいるのか、立ち止まって、ゆっくりと、丁寧に、考えてみてください。

考えがうまくまとまらなければ、紙に書いてみてください。

きっと、自分のことが前よりも少しだけわかってくるはずです。

そして、「喧嘩に勝ちたい」が他の何かに変わっていくのに気づくはずです。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。