ひなみ塾

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「 英語を学習するためにアメリカに来ないか」とアメリカ人の友達に誘われました。おやびん的にはアメリカに行くのはありでしょうか。それともなしでしょうか。教えてください。

「 英語を学習するためにアメリカに来ないか」とアメリカ人の友達に誘われました。おやびん的にはアメリカに行くのはありでしょうか。それともなしでしょうか。教えてください。
相談者: 無記名の相談者

「英語を学習する」という目的があるのならば、留学には慎重になるべきです

10年近くアメリカに住み、自分自身を含めて相当な数の留学生のリアルな姿を見てきた者として正直に言います。


 

ほとんどの場合、アメリカに行っても英語は身につきません。

短期留学ならば、なおさらそうです。

 


慣れない外国語で生活するのは、ある種の拷問です。

1日24時間、常にストレスにさらされ、緊張し続ける訳ですから。

だからこそ、ほとんどの留学生が、遅かれ早かれ他の日本人留学生と「つるむ」ようになり、せっかく太平洋を越えてアメリカにまで渡ったのに、日本語で生活するようになっていくのです。


 

加えて、留学生は様々な誘惑にさらされます。

特に、ドラッグの誘惑は、日本とは比較になりません。

また、特に日本の女の子は、外国人男性から「くみしやすい」と見られがちで、しかも「英語を教えてあげるよ」というスタンスで彼らが寄ってくる場合が多く、英語がよく分からず、コミュニケーションもうまく取れないのに男女関係だけはどんどん進展していくようなことも、珍しくありません。


 

親元から遠く離れていること、昔からの友達が近くにいないこと、慣れない外国暮らしで不安であることの3つが相まって、留学生の多くはあっけないほどコロリと誘惑に負けてしまいます。

悲しいくらいに多くの実例を、ボクはこの目で見てきました。


 

ですから、「英語を学習する」という目的があるのならば、留学には慎重になるべきです。

特に、今はインターネットで世界中がつながっている時代です。

日本に居ながら外国人と英語でコミュニケーションを取り、英語力を高める手段はいくらでもあります。

 


結論として、あなたが明確な目的を持ち、よほどの準備をした上で、「留学しなければ得られないもの」を得に行くのでない限り、留学は、リスクが非常に高いわりに得るものがそれほど多くない、実に「コスパ」の悪い手段ではないかと思います。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。