ひなみ塾

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子供が習いごとに行きたがりません。

子供が習いごとに行きたがりません。どうしたらいいですか?
相談者: 無記名の相談者(小学生保護者)

子供が行きたがらないときこそ、親の信念が問われます。

子供は気分の生き物です。「感受性が豊かである」とは、裏を返せば、「安定していない」ということでもあります。ですから、子供が昨日は熱心に取り組んでいたのに、今日になったら全くやりたがらないというのは、自然なことです。


また、子供のまわりには、彼らの欲望を喚起しては満たしていく「装置」があふれています。ゲームも、スマホも、マンガも、アニメも、彼らをいかに刺激し、脳内物質を分泌させて興奮状態にするかを考え抜いて設計された、「中毒物質」に他なりません。日常的にこれらにさらされ続けていますから、ほとんどの子供は、何らかの中毒状態になっています。そんな彼らの気持ちが、習いごとに向かなくなるのは、偶然ではなく必然です。


よって、そもそも、この「中毒状態」に対応せねばならないと考えます。具体的には、「低年齢のうちは与えない」「時間を制限し、それ以外の時間は親が管理する」「必要に応じて親のものを貸すにとどめる」などの方策を取るということです。最も重要なのは、親自身が中毒にならないことです。子供の作文を読むと、「私には『ゲームばかりしちゃいけない』っていつも言うのに、お母さんはいつもスマホばっかり触ってる」というようなことがよく書かれています。「不公平」を子供は何より嫌いますし、このような事態は親に対する尊敬の念をも蝕みます。


その上で、子供が低学年のうちは特に、親が「この習いごとを続けるべき」と考えるのであれば、ともかく行きたがらなくても行かせることと、簡単にやめさせないことをお勧めします。勉強は、始めるまでが最も大変で、始めてしまえば作業興奮が起きて次第に気持ちよくなりますから、さほどの苦痛ではなくなります。習いごとに行くのも同様で、行ってしまえば楽しくなってきたり、やりたくなったりするものです。また、子供の頃に物事を簡単にやめると、何をやっても、ちょっとした困難や苦痛があるとやめてしまうという「やめ癖」がついてしまうおそれがあります。「継続は力なり」といいますが、継続してこそ成長しますし、その先にある面白みややりがいが見えてくるものです。


子供が行きたがらないときこそ、親の信念が問われるのではないでしょうか。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。アメリカ長期滞在の経験を生かし、語学関連の書籍も多数執筆。(2020年現在22冊)

同時に故郷熊本でも、「自ら気づき、 仲間と学び、社会で動く」ことのできる人財の育成とつながりを目的として活動開始。2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。