ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

MENU

勉強する割に伸びない子供は、何が原因でしょうか。

勉強する割に伸びない子供は、何が原因でしょうか。

息子のまわりでは、勉強するムードが高まり、長時間勉強する子供が多くなってきましたが、する割に伸びない子供が多いと感じています。何が原因でしょうか。

相談者: 無記名の相談者(小学生保護者)

机に何時間向かうかは、さほど重要ではありません。

たしかに、伸び悩んでいる子供の多くは、全く勉強していないわけではありません。中には毎日のようにとても長時間勉強しているという子供もいます。考えられるパターンは大きく分けて以下の2つです。


(1)やらされ勉強パターン

・長時間机に向かっているだけで、集中しているわけではない。

・漢字を機械的に書き写すなどして「やったことにしている」だけで、何も頭に入ってはいない。

・やりたくもない勉強を仕方なくやっているので、学習意欲が弱く、結果に結びつきにくい。


(2)学習効率が悪いパターン

・今学んでいることの前提となる「より基礎的なこと」が分かっていないため、無駄に時間がかかっている。(たとえば、分数が完全には分かっていないまま、方程式に取り組んでいる)

・分かっている問題ばかりやって、分からない問題にはチャレンジしていない。


まず(1)の「やらされ勉強パターン」ですが、どれだけ長時間机に向かっても、頭が働いていないのですから、伸び悩んで当然です。体育館に行くだけで体力はつきませんよね。体をしっかり使って運動をしてはじめて、体力がつくようになります。それと同じことです。


次に、(2)の「学習効率が悪いパターン」ですが、(ア)は学ぶ順序を間違えているのが問題で、(イ)は実はやらされ勉強パターンと全く同じで、頭を使っていないということです。


結論として、「伸びる勉強」とは「適切な順序で積み上げながら、日々小さなチャレンジを積み重ねて、頭をしっかり使う勉強」のことであると言えます。机に何時間向かうかは、さほど重要ではありません。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。