ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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スマホを持ちつつ、これと適度な距離を保つ方法はありますか。

スマホを持ちつつ、これと適度な距離を保つ方法はありますか。

自分もスマホに依存しているところがあります。仕事のため、連絡のためという言い訳が出来るうちは手放すことができません。スマホを持ちつつ、これと適度な距離を保つ方法はありますか。また。塾長は、携帯電話もお持ちではないとのこと。不便と思われたことはありませんか。

相談者: 無記名の相談者(小学生保護者)

「スマホと適度な距離を保つ」ことは非常に難しいというのが結論です。

携帯電話を持たないことを不便と感じたことは全くありません。なぜなら、スマホどころかどんな種類の携帯電話も、一度も持ったことがないからです。携帯を持ち、その便利さにどっぷりと浸かってしまった後ならば、「不便だ」と感じるかもしれませんが、そもそも一度も持ったことがないので、持たないのが「当たり前」なのです。


確かに、市中からも公衆電話は消え去りつつあります。しかし、ボクはそもそも電話を使わない生活を送っています。電話を使わなくても快適に遅れるライフスタイルを選び、仕事のやり方を工夫してきました。


スマホの中には、SNSや動画、カメラなど興味関心を引くツールがたくさん詰まっています。しかも、無数の会社がありとあらゆるマーケティング手法でユーザーを引き付け、依存させようとしてきます。なぜなら、それが一番儲かるからです。「ロイヤルカスタマー」(忠誠心の強い顧客)という言葉がありますが、ビジネスにおいて最も「ありがたい」ロイヤルカスタマーは、中毒者(依存者)です。


これらを踏まえれば、スマホを持つという選択をした以上、程度の差こそあれ、依存して当然なのです。あなたの心が特別に弱いからスマホに依存しているのではなく、依存しない方が不思議なくらいの状況下にあるのです。よって、「スマホと適度な距離を保つ」ことは非常に難しいというのが結論です。たとえ自分では適度な距離を取っているつもりでも、毎日何度もスマホのチェックをしている時点で、中毒ではないでしょうか。実際、スマホの一日あたりのチェック回数は平均110回というデータを見たことがあります。この数値が正しければ、「平均的」な人を中毒とせざるを得ないと思います。


人生には必ず終わりが来ます。「その時に、『スマホの画面ばかり見ていた人生だったなあ』と振り返りたいですか」と聞くと、ほぼ全員が「いいえ」と答えます。にもかかわらず、非常に多くの人たちが、そういう生活をやめられずにいます。この現実が、理性よりも欲望の方が強く、意志の力で中毒に打ち勝つことがとてつもなく難しいということを雄弁に物語っているのではないでしょうか。


だから、ボクは携帯電話をそもそも持たないという選択をしています。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。アメリカ長期滞在の経験を生かし、語学関連の書籍も多数執筆。(2020年現在22冊)

同時に故郷熊本でも、「自ら気づき、 仲間と学び、社会で動く」ことのできる人財の育成とつながりを目的として活動開始。2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。