ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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乳幼児の時期からの「知育」に乗り遅れてしまわないか心配です。

乳幼児の時期からの「知育」に乗り遅れてしまわないか心配です。

乳幼児の時期からの「知育」がブームになっているようで、ママ友の多くが子供を「知育スクール」にやっています。乗り遅れてしまわないか心配です。

相談者: 無記名の相談者(乳幼児保護者)

それが「教育」であるかどうか、我が子に与えるべきものであるかどうかは、保護者が自分の物差しを持って冷静に判断する必要があると思います。

「知育スクール」は、新手の「進学塾」であると考えます。


進学塾の商品は、「点数」「順位」「合格」の3点セットです。あからさまに言えば、「成績アップと合格(への期待)をお金で買う」というのが、我が子を進学塾にやるということの本質です。


実際、進学塾経営の核心は、「塾生の成績をあげること」に尽きると言われています。これを達成できれば塾生はやめないし、新規の塾生もクチコミで自然に集まってくるというわけです。別な言い方をすれば、どんなきれいごとを謳おうが、見栄えのするホームページや広告を作ろうが、塾生の成績が上がらなければ進学塾としてはいずれ立ち行かなくなるということです。


「知育スクール」は、この「進学塾3点セット」を「IQ」に置き換えただけです。


早期からの「知育」の目的として、「脳が発達段階にある乳幼児の時期に刺激を与えることによって、賢い頭と豊かな心を育む」などの文言が掲げられるのが通常ですが、「このスクールに通うとIQが高くなる」という「目に見える成果」抜きでも、保護者は高い受講料を出してまで我が子を通わせるでしょうか。


おそらく大多数の保護者が躊躇するのではないかと想像します。


もしそうならば、「賢い頭と豊かな心」は建前であり、「IQが高い=うちの子は頭がいい=きっとバラ色の人生が開けるはずだ」という期待こそが本音ではないでしょうか。言うまでもなく、これは「学校の成績がいい/受験に合格した=うちの子は頭がいい=きっとバラ色の人生が開けるはずだ」という図式の左端を置き換えただけにすぎません。すなわち、進学塾の営業品目が変わったにすぎないのです。


ボクは、ビジネスとしてはこういうものを一切否定しません。買いたい人が居る以上、売って儲けたい人もいるのが世の中です。合法である限り、「売ってはいけない」という権利は誰にもありません。


しかし、それが「教育」であるかどうか、我が子に与えるべきものであるかどうかは、保護者が自分の物差しを持って冷静に判断する必要があると思います。スマホやゲームと同じことです。これらは便利です。楽しいです。だからこそ、大半の子供が欲しがります。しかし、我が子にこれらを与えるかどうかはは、保護者による判断が必要不可欠です。


ひなみ塾は、IQのみならず、点数、順位、合格などを、一切、判断基準としておりません。なぜならば、これらによって子供や保護者を不安にさせ、それを解消するための策を授業や教材という形で売りつけるという「マッチポンプ」にくみしたくないからです。子供たちをこれらの基準によって決めつけたくないからです。子供たちにも保護者にも、これらの「数字」や「記号」によって劣等感や優越感を持ってほしくないからです。それよりも、学び成長すること自体を楽しみ、ひとりひとりが自分で決めたゴールに向かって、自分なりに、自分のペースで、人と比べることなく歩んで行ってほしいからです。これが、ひなみ塾の信じる「教育」です。


ご質問にある「乗り遅れる」という発想自体が、我が子と他の子供を比べているのではありませんか。まずは保護者がそれをやめるのがスタートだと思います。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。アメリカ長期滞在の経験を生かし、語学関連の書籍も多数執筆。(2020年現在22冊)

同時に故郷熊本でも、「自ら気づき、 仲間と学び、社会で動く」ことのできる人財の育成とつながりを目的として活動開始。2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。