ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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「知育」と一言で言っても、何をもってそう言うのかがよく分かりません。

「知育」と一言で言っても、何をもってそう言うのかがよく分かりません。
相談者: 無記名の相談者(保護者)

地道に知的な土台を形成するのが真の「知育」であると信じます。

同感です。なぜなら、今日世間一般で「知育」と言われているものの大半は「曲芸教室」であるように思われるからです。「知能テストでIQ○○だった」「小学生のうちに英検〇級をとった」などが良い例で、これらが証明するのは知能テストや英検のような「出題範囲も出題傾向も決まっている知育ゲーム」で所定の点数を取ったということ、ただそれだけです。知的能力が総合的に向上し、それが実生活においても存分に発揮されることが確認されたわけでは全くありません。

 ポイントをはっきりさせるためには、「IQテスト」「英検」を「ゲーム」と置き換えてみましょう。ある小学生がゲームにのめり込んで腕をめきめきと上げ、対戦型のゲームで大人を次々に撃破したら、「子供なのにすごいね」と言われるはずです。では、彼はそれによって「知的になった」、あるいは「大人以上の能力を持った」のでしょうか。答えは「ノー」です。あくまでも、「そのゲームがうまくなっただけ」ですから。

IQテストも、英検も、本質的には同じことなのです。ところが、これらの場合には「IQ○○なんて、すごいね」「まだ小学生なのに英検〇級合格なんてすごいね」と褒めそやされることが多々あります。これは非常に危険です。なぜなら、幼い頃からこのように褒められれば、本当は知的能力がさほど上がったわけでもないにもかかわらず、「自分はすごい」「我が子はすごい」と思い込んでしまう可能性が高いからです。その結果、子供には実力不相応な自尊心が形成されがちになります。親も同様です。

だからこそ、上記のような「結果の分かりやすい曲芸」に訴えるのではなく、地道に知的な土台を形成するのが真の「知育」であると信じます。そして、そのカギを握るのは、「行動パターン」の形成です。たとえば、ひなみ塾では、幼稚園児や小学校低学年のうちから、「すぐ、自分から、全速力で、最後まで」という行動の規範を全てのアクティビティにおいて守ってもらいます。そうすることによって、「行動的で、自発的で、集中力が高く、最後までやり抜く」という行動パターンを幼少期から習慣化することができ、知的発育はこの土台の上に起こるからです。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。 アメリカ長期滞在の経験を生かし、映画のみならず大学のテキストなど語学関連の書籍も多数執筆。(2022年現在21冊)

2001 年秋、「故郷熊本をもっと元気に」 との願いを込め、 「自ら気づき、 仲間と学び、 社会で動く」 ことのできる人財の育成を目的に活動開始。

2002年には同活動の受け皿として「NPO法人ツムリ30」を設立。英語と映画を教材にした学びの実験室である「電影えいご室」(参加者のべ4000人)などを経て、2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。

限定の講座に、関東、関西地方からの遠距離受講者も多数

。2006年には、「学ぶたのしさ、のびるよろこび、仲間との絆の深まり」を理念とした、「六秒塾」(現「ひなみ塾」)を開講、現在、小学校に入る前から一生学べる全17クラス、280名の塾生を抱え、全てのクラスを自ら教えている。