ひなみ塾

自分でゴールを決めて、仲間とともに楽しく工夫しながらやり抜き、感動を生む人を育てる私塾

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英語脳を身につけるのは幼少期が一番と聞きますが、いかがでしょうか。

英語脳を身につけるのは幼少期が一番と聞きますが、いかがでしょうか。
相談者: 無記名の相談者(保護者)

「英語脳」という「脳」は存在しませんし、「英語耳」という耳も存在しません。

「英語脳」という「脳」は存在しませんし、「英語耳」という耳も存在しません。更に言えば、より耳慣れた表現である「右脳」「左脳」という区別さえ、脳科学的にはナンセンスであると専門家が指摘しています。つまり、これらの言葉は全て、「業者」による「セールストーク」、すなわち「販促用語」にすぎないのです。

ある専門家によれば、脳科学的には8~10歳がスピーキング/リスニングを伸ばす時期だそうです。たとえば、この時期に英語の歌を聴き始めるようにすると、リスニング力向上に相応の効果が期待されるわけです。しかし、教授は注意深く、「ただし、読み書きは母国語を習得してからでも遅くない」と直ちに付け加えています。

「ひなみ塾」は設立当初から一貫して同様のスタンスを取っています。ボクは大学の英語教科書なども多数執筆しており、「幼稚園や小学校低学年のうちから英語を教えてください」という要望がとても多いのですが、全てお断りし、小学生のうちは発音練習のみ行っています。なぜなら、これだけは口まわりの筋肉の運動であるため、小学生のうちに伸ばしておいた方が効率が良いからです。読み書きに関して言えば、小学生のうちは、英語よりも母国語である日本語の土台をいかにしっかりと築き上げるかの方がはるかに重要です。私たち日本人は幼少期から英語で生活するわけではないので、そもそも英語のネイティブスピーカーにはなれないことが脳科学的に分かっています。すなわち、私たちは日本語の土台の上に英語を載せる以外、そもそも選択肢がないのです。しかし、だからこそ「もっと楽をしたい(我が子にはもっと楽をさせたい)」とつい思ってしまうのが人間です。それにつけ込むのが、「英語脳」のような「販促用語」なのです。

塾長のプロフィール

ひなみ塾塾長

黒川裕一(くろかわ ゆういち)

1972年生まれ。熊本市出身。

東京大学法学部卒業後、22歳で渡米。インディ系の映画製作に携わりつつ、1997年にコミュニケーション学修士号を取得(映画専攻)。

2003年、世界最大の脚本コンテストであるサンダンス・NHK国際映像作家賞の最優秀作品賞候補にノミネート。アメリカ長期滞在の経験を生かし、語学関連の書籍も多数執筆。(2020年現在22冊)

同時に故郷熊本でも、「自ら気づき、 仲間と学び、社会で動く」ことのできる人財の育成とつながりを目的として活動開始。2004年12月に総合コミュニケーションスクール「ことばの学校」を開校。